第6回 ガス機器の黎明期<大正時代>

ガス消費機器保安の歴史2019.08.27

生活改善運動の広がり

大正時代

 

七輪

大正時代に入ると、厨房機器、湯沸器、暖房機器と家庭で使う加熱機器のほぼ全種類が輸入されていました。

 

一方、ガス機器の国産化は「ガス七輪」「ガスかまど」「ガス風呂釜」などにとどまっていました。

 

日本での都市ガス用ガス機器は、電気機器と異なり、都市ガス事業者が主導して、当時の小規模な機器メーカーに機器製造のコンセプト(設計概念)を伝え、共同開発・製造・販売していました。

 

都市ガスが広がっていくにつれて、身近な厨房機器は、ガス七輪、ガスかまどなどを中心に国産品が普及していきました。

 

大正時代には生活改善運動が広がり、浴室や便所は、離れではなく住宅の中に入ってきました。一坪の中に浴槽と洗い場を作ることは、「衛生・経済・防火」の三徳があるといわれ、薪・石炭などを燃料とする作り付けの湯殿(浴室)が広がってきました。

 

ガス風呂釜

ガス風呂釜は、大正12(1923)年に設立された日本初のガス風呂販売会社が大手都市ガス会社と協力して販売・普及が始められました。

 

ガス湯沸器

日本のガス湯沸器は、大正元(1912)年にドイツから輸入されたユンカース製瞬間ガス湯沸器が最初で、その後、フランス、イギリス、アメリカからも輸入されるようになりました。 ガス湯沸器は海外では普及していましたが、日本では高価な輸入品として一部の富裕層に限られていました。

 

暖房機器

暖房機器は、イギリス、アメリカなど海外のガスストーブが各種輸入されていましたが、まだまだ、庶民にとってはかなり高価なものでした。