第1回 そもそも『ガス』という熱エネルギーは何か

ガス消費機器保安の歴史2019.03.22

ガスはライフライン

 

今日、日常生活で大事なものとして、上下水道・ガス・電気は貴重な存在であり、ライフラインと言われます。自然災害が起きるたびに、その動向が話題になります。

 

このうち、ガスは熱源として、調理や暖房などに利用され、極めて便利な存在です。しかし、その取り扱いを誤ると、人の生命・財産に大きな影響を与えるので、その取り扱いには充分な注意が必要です。

 

 

ガスのルーツは火

 

大昔から『火』は貴重な存在であり、大事なものとして、『聖なる火』『神様が授けた火』などと言われてきました。 その象徴として、神話とか伝説などが世界各地で伝えられています。

 

西欧では『プロメテウスの火』(神様の世界から人類に持ち込んだ)と言われたり、あるいは日本では、神道の世界で、各地の神社などの儀式として、『火』は神様からの授かりものとして、大事にされていました。

 

代表的な事例として、出雲神社の『火継ぎ式』という神事があります。世界の各地での伝説とか儀式で火に関する伝説が継承されています。

 

近代では、身近な例として、太陽熱からのオリンピックの聖火があります。

 

縄文時代から

 

人類が火を利用したという起源は定かでありませんが、多分、人間の知恵から発見されたものでしょう。

 

また、火の使い方や排気の処理など、その取り扱い方については、注意事項として知恵が伝承されていました。人々が生活した縄文時代から、建屋の中での火を取り扱いと排気の処理に関する記録が残されており、ごく自然に対応していたのです。

 

 

熱源の材料

 

過去の時代から長いあいだ、熱源の材料としては、薪や石炭などの可燃性材料が主でした。しかし中世になり、西欧のベルギーでへルモンドという人が石炭を乾留(蒸し焼き)して、石炭ガスという近世につながる気体を発見しました。(1609年)

 

その後、1792年に英国でウイリアム・ムルドックがガスを実用化し、1812年には導管による都市ガス供給としての事業が開始されたのです。

 

最初の用途は、照明用の「ガス灯」でした。 当時の夜は真っ暗闇の世界ですから、明るい雰囲気は大歓迎だったと思われます。

 

 

日本では、明治5年、横浜でガス会社ができましたが、最初は照明用の「ガス灯」でした。

当時は文明開化の象徴として話題になっていました。

 

 

株式会社エフ・ユー 会長 竹中富知男