今では、小型湯沸し器のガスCO中毒事故の発生は、ほとんどなくなって います。 部屋の中で使用するガス暖房機器としては、ガスファンヒーターが主な ものです。 ガスファンヒーターは、部屋の中の空気を使ってガスを燃やすので、長時 間使用する場合は、部屋の換気が重要です。昔は、部屋の中で使う開放型 ガスストーブの換気が不足してCO中毒事故に至るケースがありました。 今のガスファンヒーターには、間違った使い方をしても、絶対にCO中毒 事故などのガス事故を起こさないフェイルセーフ構造の安全装置が付い ています。 安全装置としては、「不完全燃焼防止装置」、「立ち消え安全装置」、「加熱 防止装置」、「転倒時ガス遮断装置」、「停電時安全装置」、「過電流防止装置」、 「換気不良時に換気を促すサイン点滅とお知らせ音」などが付いていま す。 現在は、部屋の空気を使用しない、効率的な温水による床暖房方式や温風 暖房方式が主流になっています。 それにより、約30~60年前に多発した、開放型ガスストーブのガスCO 中毒事故はほとんどなくなりました。 ここではフェイルセーフの安全システムや、快適性、省エネ性、機能性、 健康に配慮した最新のガス機器・システムを紹介します。 これは温水を利用して、住まい全体を快適にするシステムです。 各部屋や暮らし方に合わせて、自由なシステムプランが立てられます。 例えば、リビングには床暖房、浴室にはミストサウナなど、家中を快適さ と安心で満たすことができます。(下図) (4)暖房機(ガスストーブ) 2.機能性・省エネ性・快適性・健康等に配慮した機器システ (1)機能性①=トータルエネルギーシステム ムの紹介
元のページ ../index.html#98