都市ガスはどのようにして安全になったのか?
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০誕生の経緯 います。 昭和30年代までは、風呂、給湯、暖房の機能は、各々別々のガス機器を使っていました。戦後、駐留軍でよく使用されていた大型湯沸器を使って、そのお湯を風呂用に活用していたのです。 日本固有の風呂釜と欧米から来た湯沸器をガス機器として初めて一体化させたのは、日本住宅公団と日本ガス協会が共同開発したBF型風呂釜であります。 BF型風呂釜は、昭和40(1965)年に 風呂の水を沸かすだけのものが、最初に開発 されました。 その後、昭和43(1968)年に、給湯と シャワー機能を持ったBF-SRという機器が開 発されました。これが、日本で最初の風呂釜 と湯沸器との一体化されたガス機器の登場で した。一方、昭和45(1970)年には、 大型湯沸器の発展形として、湯沸機能と暖房 機能を有する2缶2水路型給湯暖房機が開発 されました。 風呂釜・大型給湯器・大型暖房機の給排気方式は、単独排気筒型―BF型 (給排気バランス型)―FE型(強制排気型)、FF型(強制給排気型)と 進化していきます。 昭和50(1975)年には、給排気設備不備によるCO中毒事故防止に 対応した究極のガス機器、屋外設置式風呂釜が販売され、昭和53(19 78)年には屋外設置式湯沸器がそれに続きました。 (4)ガス機器による風呂・給湯・暖房機能のトータルシステム

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