都市ガスはどのようにして安全になったのか?
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昭和54(1979)年には、今日のガス湯沸器の湯温コントロールのベ ースとなる、ガス比例制御機能を備えた屋外設置型の給湯器が発表され ました。このシステムは、当時のガス機器の開発技術者の間では理想とさ れていたもので、業界に大きな反響を呼び起こしました。 昭和55(1980)年には、強制給気方式による省スペース型13号瞬 間湯沸器が発表されました。 この機器は、デッドスペースとされていた集合住宅のパイプシャフトに も設置できるようコンパクトに設計されており、ガスの配管や元栓のあ るところにガス機器を設置するという、思い切った発想から成り立って いました。なお、今日の集合住宅では、外置型ガス給湯器がパイプシャフ ト内設置の主流となっています。 昭和60(1985)年には、業界初の全自動ガス風呂湯沸器が登場しま した。 これにより、ワンタッチで、希望の時間に、指定の湯温・湯量などでお風 呂が沸かせるようになりました。安全性を含めて、すべての必要な機能が 自動で行われるようになり、ガス風呂給湯器の完成版が出来上がりまし た。 この機器は、現在の新設住宅での浴室給湯器(湯沸機能+追炊き機能付き) の主流をなしています。

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