ガス機器に必要な要素は、大きく分けて4つあります。それは、 ①機能性 ②利便性 ③経済性 ④安全性 の4つです。 ④の安全性は、特に意識しなくても、普通に使っていれば、絶対に中毒事 故等のガス事故は起こさないといったことです。本章では、まず上記④の 安全性についてポイントを絞り、機種別に詳説していきます。併せて①② についても述べていきます。 最後には、①~④の全てをクリアーした最新のガス機器システムについ ても紹介します。 この章では、ガス機器の機種別に安全機器の近代化の歴史を見ていきま す。 ガス機器の進化は、業界関係者が一体となって、合理的な操作性も考慮し たガス機器のハード面での安全化に取り組んできた努力の結果だといえ ます。 戦後、住宅不足の時代、昭和31 (1956)年に日本住宅公団が、 2万戸といわれた、膨大な鉄筋コ ンクリート造りの集合住宅建設を 始めました。 手狭な各住宅に、昭和31(19 56)年から入居が始まりました。 当時、日本住宅公団のガス風呂は、 浴室内に内釜式木製浴槽を置き、 Ⅰ機種別安全機器の近代化の歴史 (1)ガス風呂釜 第7章 安全化策を講じたガス機器の近代化の実現 あらまし
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