০具体的な天然ガス転換業務の内容 天然ガス環状幹線の敷設、全ての需要 家のガス機器を天然ガス仕様にすると いったことを進めました。 昭和48(1973)年には袖ケ浦新 工場が、昭和51(1976)年には、 天然ガス環状幹線が完成し稼働し始め たのです。 昭和47(1972)年に始められた、 天然ガス転換器具調整業務、いわゆる 天然ガス熱量変更業務は、その後,17 年経過し、昭和63(1988)年に、 約515万件の需要家全てのガス機器 の調整を行って終了しました。 天然ガス転換を各需要家先で行うため には、5000Kcal/㎥用になっている 各需要家のガス機器を11000Kcal/㎥の 天然ガス用に変えなければなりません でした。 東京ガスでは、転換作業の2年前から、 家庭用、業務用、工業用の各機種、約 数千種のガス機器の調整法を総合研究 所で燃焼試験をして決定しました。 その後、各機種別に調整手順を決め、 それらを全て収めた調整マニュアルを 作りました。(右図参照) それに合わせて、各機器の調整用部品 も各機器メーカーに発注しました。 さらに並行して実際に各家庭で機器を 調整する作業者の教育訓練を作業マニ ュアルを作ってトレーニングセンター で実施したのです。 この様に、天然ガスへの転換を始める には、まず機器調整の準備に膨大な時 間がかかったのです。各需要家先のす
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