試験センターのデータはガス機器メーカーにとっては品質向上につなが る貴重な情報となり、有効に利用されたのです。 当初、耐久試験センターの対象機器は、東京ガス販売のガス機器が対象で したが、その後、全国で販売されている市販のガス機器全般についても対 象としました。これにより全国的にガス機器の品質が一段と向上しまし た。 その後、各機器メーカーが自主的に耐久試験所を作るようになり、品質向 上につながってきたため都市ガス事業者による製品テストの役割はおわ っています。 前述のように、ガス機器は建築物 の設計段階からガス設備とともに 一緒に考えられるべきものである ため、大手都市ガス事業者が日本 ガス協会を通じて建設業界の関係 者と密接な関係を持ちながら、各 種研究会でなどで技術資料の公開 や討議など周知活動を展開してき ました。 具体的には、BL部品(優良住宅部品)への参入、諸雑誌などへの投稿や 紹介記事、資料の提供など全面的な協力関係を築きました。その結果、厨 房機器、風呂釜など大型の機器設置、温水による床暖房などのガス設備・ ガス機器が標準装備として建物にビルトインされるようになったのです。 その結果として、21世紀の時代には、新設建物のガス設備やガス機器の 安全化が進化したといえる段階になったのです。 (5)建設業界などへのガス機器設置に関する周知活動の展開
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