① 風呂釜と大型湯沸器の変遷 なお、抜本的な「ハード対策」に伴うガス機器の安全化については、大部 分、ガス事業法の改正により「ガス用品の技術基準」の規制対象に追加さ れております。 各ガス機器とも、「フェイルセーフ設計思想」による安全装置付きと同時 に、操作性、利便性など付加し、商品価値を上げるよう配慮されています。 ① ガス機器の点火時の確認シス テム初期点火時は着火か不着火の 確認を必須とし、不着火の場合、 停止し、音声またはランプで表示 します。これは全機器共通となっ ています。点火の電源は、乾電池 または交流電源です。 ② 風呂釜・大型湯沸器などガス 消費量の大きな機器は原則として、 外気での給排気処理方式とし、屋 外設置方式とします。屋内に設置 する機器の場合は、自然(給)排気方式、強制(給)排気方式となります が、設置基準に基づき設置し、機器には不完全燃焼防止装置を装着するこ ととします。 ③ 火災防止対策として、各機器とも、その使用条件に基づき、所定温度 以上になった場合、過熱防止装置で自動的にガスを遮断するシステムと なっています。 ④ 室内で使用するガス機器については、使用用途に応じた安全装置を装 着しますが、特に小型湯沸器、開放型ストーブには不完全燃焼防止装置は 必須となっています。 ⑤ 各ガス機器とも、安全性とともに、操作性、適温管理など使用者が快 適に使えるなど利便性など環境面も整備されています。 給湯型ガス機器の開発進化に伴い、安全化とともに使用目的・設置性や利 便性など考慮した結果として、風呂釜機能と湯沸機能が一体化し、その後 全自動風呂釜となりました。 (1)ガス機器の安全性に関する基本仕様と具体的な安全装置 (2)各種ガス機器の安全化の変遷の具体的な事例
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