都市ガスはどのようにして安全になったのか?
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⑦ 小型湯沸器・ストーブ換気対策の特別巡回 ⑧ 老朽化したガス機器所有需要家への周知、取替要請 事故の再発防止のため、該当機器 を所有する需要家への特別巡回も 毎年繰り返し実施されました。特 に、小型湯沸器については排気ガ スのCO値を測定し、所定値を越 えた機器にはオーバーホールのお すすめや安全型機器への取替をす すめたのです。その後、不完全燃 焼防止機能付き機器が開発された ので、この種の事故は急激に減っ ていきました。 その他、小型湯沸器、ストーブを 使用する際の換気注意や、ガス漏 れ時に警報を発信するガス漏れ警 報器の設置を要請するなど、異常 時の対応方法などを周知しました。行政指導として、定期的に行う法律上 の安全周知・調査とは別に、事故が多発した時点では、何回も特別巡回を 要請されました。 安全周知の一環として、ガス機器の使い方を注意するとともに、老朽化し た機器の掃除や、オーバーホールするよう、使用者には特別巡回などで繰 り返し要請しました。特に、小型湯沸器の老朽化対策は重要でした。また、 開発した安全装置付き機器への取替は、積極的、継続的に要請がなされま した。 ガス漏れ警報器(以下ガス警報器 と呼称)は、当初、液化石油ガス (以下LPガスと呼称)のガス漏 れ・爆発防止対策として開発され たLPガス用警報器が昭和44 (1969)年から販売され、都 市ガス用警報器は昭和55(19 (2)ガス警報器の開発・販売・普及拡大による事故防止効果

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