④ 改善用BF型風呂釜の開発と取替促進 ⑤ 浴室のリフォームを兼ねた、新規機器への取替 ⑥ 新規ガス設備工事時の給排気設備チェックシステム導入 にある時は費用が割高になるので複数の案を提案します。共同住宅では 非常に難しいのですが、大部分共用排気筒を使いました。 例えばそれは、日本住宅公団や都営住宅などの公営住宅、公務員住宅など ですが、特に公営住宅は給排気設備がよくありませんでした。民間の賃貸 住宅などでも不備が数多くありましたが、10数年かけて取替や建物の 建て替えなどを行いました。 既存のCF型風呂釜を取り替えるときは、既存の風呂 釜の幅にあった安全型 機器の開発が必要でした。 そこで、安全なバランス型機器の開発が行われました。 単独排気筒の浴室上部に給排気部をつけた二重管方式 のバランス型機器・BFDP型風呂釜【右図 参照】 を、機器メーカーの(株)ノーリツとパーパス(株) が開発し、それを旧型風呂釜の取替用商品として販売 しました。 この商品は既存機器の買替え用として、東京ガス管内 だけでなく、一般の市場でも販売され、需要家設備の 安全化に大いに貢献しました。なお、本機器は、現在 でも販売されています。 抜本的な対策として、給湯器を室外に設置し、浴室内に浴槽・給湯栓・シ ャワー等を組み込んだ浴室ユニット商品が開発され、販売しています。リ フォームの一環として付加価値を付けたプラス思考の浴室改造により、 これも需要家設備の安全化に大いに貢献しました。 東京ガスでは、新しくガス設備工事を行なうときには、給排気方式を都市 ガス事業者が点検するというシステムを導入しました。このチェッツク システムは、新たな不良給排気設備を作らないための仕組みです。結果と して、当時存在していた不備設備が減少し、ガス事故の減少に貢献しまし た。
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