感がありました。 特に問題となる、ガス風呂釜、 大型湯沸器に関しては、機器本体、排気筒、排気トップが一体となって、 機能が発揮されることになっているのですが、ガス燃焼と排気の問題な どが理解されず、ガス機器本体のみの製造技術が主となっていました。 都市ガス事業者としては、 ガス機器本体の販売流通 には関わりましたが、風 呂釜、大型湯沸器の排気 設備の分野は、当時の排 気筒設置業者(煙突業者 といわれた人たち)にお 任せの分野であったため、 CO中毒事故につながる 排気設備不備需要家が 増えたのです。 このため、ガス機器販売と関連した排 気筒、排気トップの販売・流通は別ルー トで、安全面が考慮されない仕組みと なり、しかも排気筒設置は小規模店レ ベルの業務範囲であったため、需要家 先のガス機器の給排気設備不備の需要 家数が増えていきました。 また、建物の建設過程では、ガス機器は 建築設備の一部なのですが、建築業界 の仕組みでは、建物ができてから、ガス 機器を取付けるという後付けの仕事に なるため、排気処理が組み込まれない 構造体になっていたのです。
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