① 風呂釜について ② 湯沸器について ら、COガス中毒を起こすかもしれなかったケースもありました。 機種別に、その内容について例示します。 前述したように、内風呂は日本 固有の文化であり、ガス風呂は 薪や石炭等から都市ガスに燃料 が入れ替わったものです。昔の 風呂はまず 風呂桶製造者(通称 風呂桶職 人)が風呂桶を作って風呂場に 取付、焚口で薪や石炭などを燃 やす方法でした。そのため、煙 突(排気筒)は状況によって、取り付けたり、取り付けなかったりしてい たのです。( 上図 早沸釜と箱型風呂 ) その煙突(排気筒)は、風呂桶製造者でなく、煙突業者(当時の専業職人) が取り付けていました。そういう状況ですから、燃料を薪・石炭から都市 ガスに変えただけなので、ガス風呂釜は煙が出ないという感覚があり、煙 突(排気筒)がついているものと、ついていないものが混在していたので す。 当初、ガス大型湯沸器は輸入されていました。 これには排気筒型、BF型、屋外設置型などと 呼ばれる型がありましたが、設置基準通り取り 付けてあれば、換気不良によるガス中毒事故の 心配はありませんでした。しかし、日本で取り 付けたときに、給排気設備など設置されないこ とが多く、CO中毒事故が起きたりしていまし た。 一方、小型湯沸器は食器の洗浄などのために短 時間で小量のお湯を出せるという、日本独特の 機器で、主に台所で使われていました。 台所の換気扇を使用しないで長時間使用すると、 空気中の酸素が足りなくなり、いわゆる酸欠に よる不完全燃焼状態となり、COが出てきて、
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