都市ガスはどのようにして安全になったのか?
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昭和5(1930)年には、湯沸 器の入口の水栓で水道を開閉する 国産初の元止め式ガス瞬間湯沸器 が製造・販売され、昭和7(19 32)年には、湯沸器の出口の湯 栓でお湯の出し入れを調節する先 止め式ガス瞬間湯沸器が製造・販 売されました。 これらのガス瞬間湯沸器の販売価 格は当時約35円で、現在の15 万円相当でした。当時のサラリー マンの初任給が50円位だったの で、35円はかなり高く、一般庶 民にはほとんど普及していません でした。 海外では、暖房方法の主流は部屋 全体を暖めるタイプであり、ガス 暖炉やガスストーブなどの輸入品 は価格も高いため、あまり使われ ていませんでした。 昭和時代になって比較的安い国産 ガスストーブが初めて登場しました。その後、国産ストーブ(上図参照)

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