都市ガスはどのようにして安全になったのか?
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① 明治・大正・昭和初期~戦前の都市ガス事業の推移 ০明治時代 東京会議所が京橋―金杉橋間に85基のガス灯点火 地方の各地に都市ガス事業者設立(91事業者) いう精神、ひいては「公益事業の精神」に繋がっています。 明治5 (1872)年 高島嘉右衛門 横浜瓦斯灯会社設立 明治7 (1874)年 神戸に兵庫瓦斯商会が設立 明治18(1885)年 渋沢栄一 東京瓦斯会社初代社長就任 明治30(1897)年 大阪瓦斯会社設立 明治31(1898)年 神戸瓦斯会社設立 明治39(1906)年 名古屋瓦斯会社 大正 2(1913)年 西部瓦斯会社設立 大正 4(1915)年~ 海外と同じように日本でも、都市ガスの利 用用途はガス灯から始まりました。 ガス灯をより明るくするために開発された のが「マントル」といわれた発光体です。 マントル以前のガス灯の炎は裸火で、赤黄 色の炎が風でゆらゆら揺らめくといったも のでした。 明治19(1886)年に海外で発明され たマントルは、発光剤のセリュムやトリウ ムを網状に焼き固めたもので、当初は輸入 でしたが、後に国内で作られるようになりました。 マントルをガス灯にかぶせると、ゆらゆらとした裸火から、青白く輝く揺 れない光に変わります。マントルを被せたときの明るさは、それまでのガ ス灯の5倍といいますから、まるで真昼のようにみえたのではないでし 日本の都市ガス事業の創業経緯 年 創業経緯 3.都市ガス事業の推移と保安

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